コインの分裂などと表現される「ハードフォーク」についてまとめました。

「ハードフォーク」とはハードの仕様変更のこと

「ハードフォーク」という言葉があまり馴染みのないものかと思うので初めて聞いた人は仮想通貨用語と考えてしまうかもしれません。
ですが、実は仮想通貨の用語ではなくシステム周りで使用されていた用語です。
※当サイトでは便宜上「仮想通貨用語」に分類しています。

IT用語辞典から抜粋してみましょう。

ハードフォークとは、システムの仕様変更に伴う分岐(派生システムの登場)が、新旧で互換性のない形で行われることである。

ハードフォークが行われると、基盤は同じで仕様が部分的に異なる、互換性のない、つまり別個のシステムが併存することになる。一方が他方を駆逐する形で代替・一本化される可能性もあるが、それぞれ別個のシステムとして存続する可能性もある。
ハードフォークとは – IT用語辞典 Weblio辞書

ざっくり言うと「過去のシステムと互換性のない仕様変更」のことです。

ハードフォークと似ている言葉として「ソフトフォーク」がありますが、こちらは「過去のシステムと互換性のある」仕様変更のことを指します。

ハード・ソフトというのは例えばスマホで例えると分かりやすいかもしれません。

ハード:iPhoneX,iPhone7,iPhoneSEなど実機
ソフト:iOSなどのソフトウェア

ハードを変更してしまうと全くの別物になってしまうというのを考えるとイメージは湧きやすいのではないでしょうか。

実際の例

ここからは実際にあった仮想通貨におけるハードフォークの一例を見てみましょう。

イーサリアム/イーサリアム・クラシック

イーサリアムを利用たプロジェクト「The DAO」に対して、ハッカーによるハッキングと不正送金が発生。
その不正送金をハードフォークすることによって「不正送金がなかったことにする」という強硬策がとられました。

このハードフォークを行ったのはイーサリアムの開発チームなのですが、その強硬策に反発する人々が従来のイーサリアムをそのまま利用し続け、それがイーサリアム・クラシックとなっており、そのまま新しいイーサリアムと分岐しています。

新しい方の命名がイーサリアムで、従来のイーサリアムがイーサリアム・クラシックと呼称されているのは面白いところです。

何かの問題に直面した時に改善案の一つとして使用される

このようになにか通貨の管理上で問題が起こった際にハードフォークが実施されます。

前述のイーサリウム以外にも、ビットコインがハードフォークして、ビットコインとビットコインキャッシュに分かれたのも同じくスケーラビリティの問題(ビットコインのデータ容量が決まっていて取引に遅延が出ること)からです。

このハードフォークは誰かの決済で決まるものではなく、コミュニティに属している人々の意思によって決まります。

また頻繁に起こってしまうとその通貨の価値も安定しないため、あくまで大きな問題が差し迫った時に限定的に行われる変更です。